君にメノウを贈る時
「ラーメン奢るんだから、この買い物は母さんたちには黙ってなさいよ」

「……ハイ」

琥珀はただ頷くことしかできない。瑠璃からただ離れ、ショーケースをぼんやり見ていく。すると、あるものが琥珀の目に止まった。

「綺麗……」

赤、青、白、黒など多彩な色の宝石がブレスレットにされている。しかも、他のアクセサリーと比べてそれほど高くない。

琥珀がそのブレスレットを見ていると、女性の店員が近付いて話しかけてきた。

「そのブレスレット、とても素敵ですよね!メノウって宝石なんですよ!」

「メノウ?」

宝石など琥珀はわからないため、首を傾げるしかない。女性店員は笑顔で続ける。

「微小な石英の結晶が集まってできた宝石で、アクセサリーや魔除けのお守りとして人気なんですよ」

「へぇ〜。そうなんすか」

「石言葉には「調和」や「安定」があって、心身の安定や対人関係の改善、ヒーリング効果があるパワーストーンとしても人気です」

「ふ〜ん……」
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