虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「ご安心ください。姫様の悲しみは、陛下の痛みですもの。王城に、アティール王国の民は私たち夫妻以外はおりません」
「そうだわ……。テラマの旦那さんは……」
「今は、宰相として陛下のお側におります」
「あら……。そうなの……。今度、ご挨拶をしなければ……」
乳母には随分とお世話になっている。
夫にも感謝を伝えるべきだと考えての発言だったのだが、彼女はあまり喜んではくれなかった。
(迷惑だったかしら……?)
話が途切れてしまい、2人の間には気まずい沈黙が下りる。
エクリーユがいつまで経っても声を発さないのを確認した彼女は、再びリドディエの話を始めた。
「陛下は民から、絶対の信頼を寄せられております」
「どうして……?」
「助けを求める声をしっかりと聞き、他国との諍いにも恐れることなく立ち向かったからです」
「そうなの……」
「はい。荒事を好まない温厚な性格の陛下の元には、似たような民たちが集まりました」
彼は心優しい人だ。
だからこそ、いつでも大切な人を守れるように抗う術を隠し持っている。
そうとも知らずに、彼の元へある男が姿を見せた。
「そうだわ……。テラマの旦那さんは……」
「今は、宰相として陛下のお側におります」
「あら……。そうなの……。今度、ご挨拶をしなければ……」
乳母には随分とお世話になっている。
夫にも感謝を伝えるべきだと考えての発言だったのだが、彼女はあまり喜んではくれなかった。
(迷惑だったかしら……?)
話が途切れてしまい、2人の間には気まずい沈黙が下りる。
エクリーユがいつまで経っても声を発さないのを確認した彼女は、再びリドディエの話を始めた。
「陛下は民から、絶対の信頼を寄せられております」
「どうして……?」
「助けを求める声をしっかりと聞き、他国との諍いにも恐れることなく立ち向かったからです」
「そうなの……」
「はい。荒事を好まない温厚な性格の陛下の元には、似たような民たちが集まりました」
彼は心優しい人だ。
だからこそ、いつでも大切な人を守れるように抗う術を隠し持っている。
そうとも知らずに、彼の元へある男が姿を見せた。