虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
解答できるのは、ムガルバイトだけなのだから……。
「んなぁ」
カリカリ、カリカリと、窓の外から耳障りなガラスを爪で引っ掻くような音が聞こえてきた。
エクリーユは獣の鳴き声を耳にして、慌てて窓の外に視線を移す。そこにはなぜか、黒猫がいて――。
「黒猫さん!?」
第2王女は即座にベッドから上半身を起こすと、バランスを崩したら一階へ真っ逆さまに落ちてしまいそうな小動物を助け出すために窓を開け放つ。
「どうして、こんなところに……」
「にゃ?」
少女の胸に抱きかかえられた獣は、不思議そうに首を傾げたあと頬擦りをする。
「んにゃあ~」
「く、くすぐったいわ……。もう……。そんなことしたって、駄目よ。危ないから、もうしないようにね」
「なぁん」
自分を守ってくれる猫が数センチしかないサッシの上を器用に歩いている姿など、何度も見たくはなかった。
(綱渡りのようで、心臓に悪いわ……)
エクリーユの心配を知ってか知らずか。
黒猫は甘えた声を上げながら、大人しくなる。
「窓を閉めないと……」
開け放ったガラスを閉じるために外を見た第2王女は、視界の端にはあるものを目撃して能面のような顔をした。
「んなぁ」
カリカリ、カリカリと、窓の外から耳障りなガラスを爪で引っ掻くような音が聞こえてきた。
エクリーユは獣の鳴き声を耳にして、慌てて窓の外に視線を移す。そこにはなぜか、黒猫がいて――。
「黒猫さん!?」
第2王女は即座にベッドから上半身を起こすと、バランスを崩したら一階へ真っ逆さまに落ちてしまいそうな小動物を助け出すために窓を開け放つ。
「どうして、こんなところに……」
「にゃ?」
少女の胸に抱きかかえられた獣は、不思議そうに首を傾げたあと頬擦りをする。
「んにゃあ~」
「く、くすぐったいわ……。もう……。そんなことしたって、駄目よ。危ないから、もうしないようにね」
「なぁん」
自分を守ってくれる猫が数センチしかないサッシの上を器用に歩いている姿など、何度も見たくはなかった。
(綱渡りのようで、心臓に悪いわ……)
エクリーユの心配を知ってか知らずか。
黒猫は甘えた声を上げながら、大人しくなる。
「窓を閉めないと……」
開け放ったガラスを閉じるために外を見た第2王女は、視界の端にはあるものを目撃して能面のような顔をした。