虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「姫様、お茶をお持ちいたしましたが……。どうかなされました?」
「ありがとう。申し訳ないのだけれど、カーテンを閉めてくださる?」
「しかし……」
「白百合を、視界に入れたくないの」
「かしこまりました」
そんな中、主の命を受けてティートローリーを押して乳母がやってきた。
彼女の手を借りて目障りなカーテンを閉め、白百合を視界から消すことに成功した第2王女はようやく落ち着きを取り戻す。
(リシーロ……)
邪魔が入らなければ、この手で可憐な花を手折れたのに。
そんな後悔がふつふつと心の奥底に湧き出る。
(止めましょう。こんな恐ろしい感情に身を委ねている場合ではないわね……。あの子とはもう、縁が切れたのだから……)
エクリーユはすぐさま気持ちを切り替えると、忌々しい妹の幻影をかき消す。
その後、乳母から差し出された紅茶を一気に胃の中へと流し込んだ。
「ひ、姫様!? い、一気飲みなど……! 喉に詰まったら、どうするおつもりですか!?」
「ごめんなさい。あまり行儀が、よくなかったわね」
「なぁん……」
胸元で大人しくしていた黒猫まで、「無茶はしないで」と心配そうな鳴き声を上げるくらいだ。
「ありがとう。申し訳ないのだけれど、カーテンを閉めてくださる?」
「しかし……」
「白百合を、視界に入れたくないの」
「かしこまりました」
そんな中、主の命を受けてティートローリーを押して乳母がやってきた。
彼女の手を借りて目障りなカーテンを閉め、白百合を視界から消すことに成功した第2王女はようやく落ち着きを取り戻す。
(リシーロ……)
邪魔が入らなければ、この手で可憐な花を手折れたのに。
そんな後悔がふつふつと心の奥底に湧き出る。
(止めましょう。こんな恐ろしい感情に身を委ねている場合ではないわね……。あの子とはもう、縁が切れたのだから……)
エクリーユはすぐさま気持ちを切り替えると、忌々しい妹の幻影をかき消す。
その後、乳母から差し出された紅茶を一気に胃の中へと流し込んだ。
「ひ、姫様!? い、一気飲みなど……! 喉に詰まったら、どうするおつもりですか!?」
「ごめんなさい。あまり行儀が、よくなかったわね」
「なぁん……」
胸元で大人しくしていた黒猫まで、「無茶はしないで」と心配そうな鳴き声を上げるくらいだ。