虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「いらっしゃいませ。いつもご来店、ありがとうございます」
「ああ」
「今日は、お連れ様もご一緒なのですね」
「僕の婚約者だ」
「まぁ……。とても可憐な方。お会いできて、光栄ですわ」
異国情緒溢れる、袖が長く女子らしいラインをピッタリと覆い隠す不思議な布を纏った女性の姿をぼうっと眺めていれば、店員らしき女性はくすくすと声を上げて笑いながら解説してくれた。
「これは浴衣と呼ばれる生まれ故郷の民族衣装と、貴族たちが身に纏うドレスのいいところを融合したものですのよ」
「キモ、ノ……?」
「ええ。もしよろしければ、着てみては? 婚約者様は黒髪ですから、きっとお似合いになりますわ」
エクリーユは判断に迷い、隣に佇むリドディエに視線を移す。
彼は紫の瞳を和らげると、少女の背中を押した。
「興味があるなら、身に纏うといい」
「リドディエ様の貴重な時間を、私のような人間が奪うわけには……」
「気にするな」
「では、陛下。婚約者様を、お預かりいたしますわ」
「ああ」
「あ、あの……っ。店員さん……!?」
戸惑う第2王女から、彼が手を離す。
陛下の代わりに己の細い腕に纏わりついた女性は、そのまま奥の部屋にエクリーユを誘導した。
「ああ」
「今日は、お連れ様もご一緒なのですね」
「僕の婚約者だ」
「まぁ……。とても可憐な方。お会いできて、光栄ですわ」
異国情緒溢れる、袖が長く女子らしいラインをピッタリと覆い隠す不思議な布を纏った女性の姿をぼうっと眺めていれば、店員らしき女性はくすくすと声を上げて笑いながら解説してくれた。
「これは浴衣と呼ばれる生まれ故郷の民族衣装と、貴族たちが身に纏うドレスのいいところを融合したものですのよ」
「キモ、ノ……?」
「ええ。もしよろしければ、着てみては? 婚約者様は黒髪ですから、きっとお似合いになりますわ」
エクリーユは判断に迷い、隣に佇むリドディエに視線を移す。
彼は紫の瞳を和らげると、少女の背中を押した。
「興味があるなら、身に纏うといい」
「リドディエ様の貴重な時間を、私のような人間が奪うわけには……」
「気にするな」
「では、陛下。婚約者様を、お預かりいたしますわ」
「ああ」
「あ、あの……っ。店員さん……!?」
戸惑う第2王女から、彼が手を離す。
陛下の代わりに己の細い腕に纏わりついた女性は、そのまま奥の部屋にエクリーユを誘導した。