虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「そうだな。彼女にそのような呼び名は、ふさわしくない」
「ええ。同意を示してくれて、嬉しいわ」
頷き合った2人の間には、穏やかな空気が流れた。
エクリーユは落ち着き払った様子で、カーテンを締め切っていた理由を告げる。
「窓の外にふと視線を向けた時、嫌でもこの光景が目に入る。それを見たくなくて、カーテンを閉め切っていたの……」
真紅の瞳を切なげに細めながら伝えれば、リドディエもまた苦しそうに眉間へ皺を寄せながらぽつりと呟く。
「僕の、せいだな」
「いいえ。リドディエ様は、何も悪くないわ。私がもっと早くに伝えておけばよかった。そうすれば、こんなにも気まずい思いをしなくて済んだのに……」
エクリーユは美しく咲き誇る花々から目を背けるのを止め、決意する。
「やっとこの手で、灰にできるわ……」
そう口にしたあと目の前に差し出した右手を払い、枯れかけた白百合に向かって異能を発現させる。
大輪の花を咲かせるのが精一杯だった花々は、あっという間に炎に塗れて塵に変わった。
「ええ。同意を示してくれて、嬉しいわ」
頷き合った2人の間には、穏やかな空気が流れた。
エクリーユは落ち着き払った様子で、カーテンを締め切っていた理由を告げる。
「窓の外にふと視線を向けた時、嫌でもこの光景が目に入る。それを見たくなくて、カーテンを閉め切っていたの……」
真紅の瞳を切なげに細めながら伝えれば、リドディエもまた苦しそうに眉間へ皺を寄せながらぽつりと呟く。
「僕の、せいだな」
「いいえ。リドディエ様は、何も悪くないわ。私がもっと早くに伝えておけばよかった。そうすれば、こんなにも気まずい思いをしなくて済んだのに……」
エクリーユは美しく咲き誇る花々から目を背けるのを止め、決意する。
「やっとこの手で、灰にできるわ……」
そう口にしたあと目の前に差し出した右手を払い、枯れかけた白百合に向かって異能を発現させる。
大輪の花を咲かせるのが精一杯だった花々は、あっという間に炎に塗れて塵に変わった。