虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
エクリーユは自分が提案したのに、望み通りに花壇へ黒百合が植えられることに難色を示した。
「王城の花壇にそれらが植わっていたら、驚いてしまうわ」
「なぜ、そう思う」
「あまり縁起がよくないとされているもの……」
「そうか。この2つの意味だけでは、確かに不気味だが……」
彼はあえて言葉を途切れさせると、こちらの顔色を窺いながら続きを発する。
「愛と恋といった、ロマンチックな意味もある」
「そう、なの……?」
「ああ。毛嫌いするような花ではない」
不思議そうに小首を傾げるエクリーユに優しく微笑むと、陛下ははっきりとした口調で告げた。
「僕は、好きだ。白百合よりも、ずっと」
その発言を耳にした少女は、真紅の瞳を見開いて驚く。
なぜならば、彼の反応は想定外だったからだ。
「お兄様は、黒百合が私にふさわしくないと言ったのに……」
「なんの話だ」
ムガルバイトに先程とまったく同じ質問をした時、真逆の反応をされたのがすごく悲しかったなど、言えるわけがなかった。
リドディエは兄の話題を出したくないほど、憎んでいるのだから……。
「王城の花壇にそれらが植わっていたら、驚いてしまうわ」
「なぜ、そう思う」
「あまり縁起がよくないとされているもの……」
「そうか。この2つの意味だけでは、確かに不気味だが……」
彼はあえて言葉を途切れさせると、こちらの顔色を窺いながら続きを発する。
「愛と恋といった、ロマンチックな意味もある」
「そう、なの……?」
「ああ。毛嫌いするような花ではない」
不思議そうに小首を傾げるエクリーユに優しく微笑むと、陛下ははっきりとした口調で告げた。
「僕は、好きだ。白百合よりも、ずっと」
その発言を耳にした少女は、真紅の瞳を見開いて驚く。
なぜならば、彼の反応は想定外だったからだ。
「お兄様は、黒百合が私にふさわしくないと言ったのに……」
「なんの話だ」
ムガルバイトに先程とまったく同じ質問をした時、真逆の反応をされたのがすごく悲しかったなど、言えるわけがなかった。
リドディエは兄の話題を出したくないほど、憎んでいるのだから……。