虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「兄様から白百合を差し出された時、断ったの。私は黒のほうが好きだから。でも……。彼は、リドディエ様のようにこちらの言い分を受け入れてくださらなかった」
「君はその態度を目にして、どう思ったんだ」
「つらかった。すごく、悲しかったわ。家族の中で、唯一信頼していた人だもの……。そんなことを言う人だなんて、受け入れたくなかった……」
もしもあの時、兄にも事情があるはずだと納得して信じ続けていなければ、もっと早くに彼と出会えていたかもしれない。
かつていだいた悲しみに胸を痛めた少女は、過去の光景ではなく今を見つめながらぽつりと呟く。
「そう考えてみると、リドディエ様は私にとって、理想の殿方なのかもしれないわ……」
「ほう。それはいいことを聞いたな」
陛下はエクリーユと自分の意見が真逆であった場合、必ず譲歩してくれた。
好きなものをなんでも買い与え、何不自由のない暮らしを施し、メンタルケアに心を砕いてくれた。
まさに、至れり尽くせりだ。
こんな状況で文句を言えば、罰が当たる。
「君はその態度を目にして、どう思ったんだ」
「つらかった。すごく、悲しかったわ。家族の中で、唯一信頼していた人だもの……。そんなことを言う人だなんて、受け入れたくなかった……」
もしもあの時、兄にも事情があるはずだと納得して信じ続けていなければ、もっと早くに彼と出会えていたかもしれない。
かつていだいた悲しみに胸を痛めた少女は、過去の光景ではなく今を見つめながらぽつりと呟く。
「そう考えてみると、リドディエ様は私にとって、理想の殿方なのかもしれないわ……」
「ほう。それはいいことを聞いたな」
陛下はエクリーユと自分の意見が真逆であった場合、必ず譲歩してくれた。
好きなものをなんでも買い与え、何不自由のない暮らしを施し、メンタルケアに心を砕いてくれた。
まさに、至れり尽くせりだ。
こんな状況で文句を言えば、罰が当たる。