虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
侍女の引き攣った悲鳴と自らの名を呼ぶ怒声を耳にした少女は、背中から己を羽交い締めにして止めた彼に向かって声を震わせる。
「お願い……っ。もう……!」
「それだけは、無理だ」
「なんでも叶えるって、言ったじゃない……!」
「それは君が、息をしている場合のみに限られる」
「私はこの苦しみに、耐えられない……っ!」
半狂乱に陥った少女は、再び命を絶とうと試みた。
しかしリドディエから羽交い締めにされて、止められてしまう。
真紅の瞳からは、涙が頬を伝ってこぼれ落ちた。
「どうして……。悪いことをした人が、幸せになれるの……?」
「それは他者から、幸福になる権利を奪い取っているせいだ」
「兄様とあの女が結ばれたなんて、聞きたくなかった……! 2人の関係を知らなければ、私だってリドディエ様と……!」
やっと自らを虐げる最低最悪の家族の元から離れられた。
自分だけに愛を注いでくれる最愛の人に巡り会えたと喜んでも、遠く離れた地から彼らは己に呪いをかけてくる。
まるで、エクリーユだけが幸せになるのは許さないと言わんばかりに――。
「お願い……っ。もう……!」
「それだけは、無理だ」
「なんでも叶えるって、言ったじゃない……!」
「それは君が、息をしている場合のみに限られる」
「私はこの苦しみに、耐えられない……っ!」
半狂乱に陥った少女は、再び命を絶とうと試みた。
しかしリドディエから羽交い締めにされて、止められてしまう。
真紅の瞳からは、涙が頬を伝ってこぼれ落ちた。
「どうして……。悪いことをした人が、幸せになれるの……?」
「それは他者から、幸福になる権利を奪い取っているせいだ」
「兄様とあの女が結ばれたなんて、聞きたくなかった……! 2人の関係を知らなければ、私だってリドディエ様と……!」
やっと自らを虐げる最低最悪の家族の元から離れられた。
自分だけに愛を注いでくれる最愛の人に巡り会えたと喜んでも、遠く離れた地から彼らは己に呪いをかけてくる。
まるで、エクリーユだけが幸せになるのは許さないと言わんばかりに――。