虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
(彼にとって誤算だったのは……。僕がエクリーユを、本気で愛してしまったことだろうな……)
他者に興味関心をいだいている姿を見たことのない自分が水面下で彼女を欲し、その機会を虎視眈々と狙うなど、想像がつかなかったはずだ。
(使い魔に異能の目覚めを促させたタイミングも、最高だった……)
王である自分は、よほどのことがない限りこの国を離れられない。
そのため黒猫へ、彼女の力になるように命じて送り出したのだ。
その結果、彼女は内に秘めたる異能を開花させ、ムガルバイトと決別している。
エクリーユの想定外の行動と相まって、不意打ちに成功したリドディエは――こうして最愛の婚約者を手に入れた。
(彼女に無断で唇を奪ったことが知られたら、嫌われてしまうだろうか……)
寝込みを襲うなど、紳士としてはあるまじき行動だ。
それをよくわかっていても、逸る気持ちを抑えきれない。
(どうか、目覚めないでくれ……)
リドディエはそんな身勝手な思いをいだきながら、彼女の唇にそっと揺れようと試みる。
しかし――その思惑が、実を結ぶことはなかった。
他者に興味関心をいだいている姿を見たことのない自分が水面下で彼女を欲し、その機会を虎視眈々と狙うなど、想像がつかなかったはずだ。
(使い魔に異能の目覚めを促させたタイミングも、最高だった……)
王である自分は、よほどのことがない限りこの国を離れられない。
そのため黒猫へ、彼女の力になるように命じて送り出したのだ。
その結果、彼女は内に秘めたる異能を開花させ、ムガルバイトと決別している。
エクリーユの想定外の行動と相まって、不意打ちに成功したリドディエは――こうして最愛の婚約者を手に入れた。
(彼女に無断で唇を奪ったことが知られたら、嫌われてしまうだろうか……)
寝込みを襲うなど、紳士としてはあるまじき行動だ。
それをよくわかっていても、逸る気持ちを抑えきれない。
(どうか、目覚めないでくれ……)
リドディエはそんな身勝手な思いをいだきながら、彼女の唇にそっと揺れようと試みる。
しかし――その思惑が、実を結ぶことはなかった。