虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「リド、ディエ……様……?」
――最愛の婚約者が、目を覚ましたからだ。
口づけをする前に己の作戦が失敗したことを悟り、バツが悪そうな顔をして身体を起こそうとする。
しかし――エクリーユは、それを許さない。
「ま、待って……!」
「く……っ」
それはけして強い力ではなかった。
その気になればいくらでも振り払えるはずなのに、なぜか拒めず――彼女に胸元を引っ張られたリドディエはバランスを崩し、エクリーユを押し倒す羽目になった。
「す、すまん……」
「い、いえ……。こちらこそ……」
こちらが寝台に両手をつき謝罪をすれば、婚約者も気まずそうに視線を逸らす。
少女は寝起きだが、この出来事によって眠気はあっという間にどこかへ飛んでいったようだ。
「もっとたくさん体力をつけて、異能の訓練をするべきね……」
「そんなことは……」
「自分でもよく、わかっているの。毎回異能を使ったあとに倒れ伏していては、お荷物にしかならないって……」
彼女は悲しそうに目を伏せると、己の願望をポツリと呟いた。
――最愛の婚約者が、目を覚ましたからだ。
口づけをする前に己の作戦が失敗したことを悟り、バツが悪そうな顔をして身体を起こそうとする。
しかし――エクリーユは、それを許さない。
「ま、待って……!」
「く……っ」
それはけして強い力ではなかった。
その気になればいくらでも振り払えるはずなのに、なぜか拒めず――彼女に胸元を引っ張られたリドディエはバランスを崩し、エクリーユを押し倒す羽目になった。
「す、すまん……」
「い、いえ……。こちらこそ……」
こちらが寝台に両手をつき謝罪をすれば、婚約者も気まずそうに視線を逸らす。
少女は寝起きだが、この出来事によって眠気はあっという間にどこかへ飛んでいったようだ。
「もっとたくさん体力をつけて、異能の訓練をするべきね……」
「そんなことは……」
「自分でもよく、わかっているの。毎回異能を使ったあとに倒れ伏していては、お荷物にしかならないって……」
彼女は悲しそうに目を伏せると、己の願望をポツリと呟いた。