虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「くすっ」
まるで、「もう終わり?」とでも言わんばかりに――。
それをリシーロは、挑発と受け取った。
彼女はわなわなと全身を震わせ、怒り狂う。
「馬鹿にしてんの!? 無能のくせに!」
聞き捨てならない言葉が聞こえる。
エクリーユは真紅の瞳に怒りの炎を滲ませ、リシーロを睨みつける。
「私はもう、無能ではないわ。あなたと同じ、異能力に目覚めた王族」
己の身に炎を纏わせた少女は、声高らかに宣言した。
「そして今は――リドディエ様の、妻になる女よ……!」
「な……っ!?」
その言葉を耳にした妹は、露骨に驚いた顔をする。
まさか自分が、ムガルバイト以外の異性に信頼を寄せるなど思いもしなかったのだろう。
「あんたは、ムガルバイト兄様が好きだったんでしょ!?」
「そうね。信頼していたわ」
「だったらなんで、そんな男の妻になるの!? わたしを羨んで、妬んで、奪い取ろうとするのが当然でしょ!?」
彼女の主張を聞いたエクリーユは、不思議そうにこてりと小首を傾げる。
まるで、「もう終わり?」とでも言わんばかりに――。
それをリシーロは、挑発と受け取った。
彼女はわなわなと全身を震わせ、怒り狂う。
「馬鹿にしてんの!? 無能のくせに!」
聞き捨てならない言葉が聞こえる。
エクリーユは真紅の瞳に怒りの炎を滲ませ、リシーロを睨みつける。
「私はもう、無能ではないわ。あなたと同じ、異能力に目覚めた王族」
己の身に炎を纏わせた少女は、声高らかに宣言した。
「そして今は――リドディエ様の、妻になる女よ……!」
「な……っ!?」
その言葉を耳にした妹は、露骨に驚いた顔をする。
まさか自分が、ムガルバイト以外の異性に信頼を寄せるなど思いもしなかったのだろう。
「あんたは、ムガルバイト兄様が好きだったんでしょ!?」
「そうね。信頼していたわ」
「だったらなんで、そんな男の妻になるの!? わたしを羨んで、妬んで、奪い取ろうとするのが当然でしょ!?」
彼女の主張を聞いたエクリーユは、不思議そうにこてりと小首を傾げる。