虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「せっかく広場に来たんだ。新たなシンボルツリーの苗木を植えよう」
「種から、育てないの?」
「無事に発芽し、立派に成長するとは限らないからな」
「そう……」
リドディエの合図を受けた騎士が即座に連携を取り、小さな植木鉢を胸元に抱きかかえてやってきた。
彼はそれを手にすると、乱雑な動作で苗木を鉢から引っこ抜く。
「エクリーユ。これを」
陛下が自分に差し出したのは、小さなスコップだった。彼は大きな穴が空いた場所に苗木をぽんっと起き、手を払ってジェスチャーを始める。
(この道具を使って横に積み重なった土を掬い取り、穴を埋めればいいのね!)
エクリーユは長い裾をグルグルと腕に巻きつける。
その後身に纏っている衣服が汚れないように最大限の注意を払い、スコップを使って土を被せた。
「へ、陛下! 自ら行わなくとも……!」
「いいんだ。やらせてくれ」
「しかし……!」
「もう終わる」
空の植木鉢を手にしていた騎士は土いじりを始めた2人を止めるため、素っ頓狂な声を上げた。
しかし、リドディエは言い争っている間に終わる簡単な作業の一点張りで、婚約者と力を合わせて苗木を埋めてしまう。
「種から、育てないの?」
「無事に発芽し、立派に成長するとは限らないからな」
「そう……」
リドディエの合図を受けた騎士が即座に連携を取り、小さな植木鉢を胸元に抱きかかえてやってきた。
彼はそれを手にすると、乱雑な動作で苗木を鉢から引っこ抜く。
「エクリーユ。これを」
陛下が自分に差し出したのは、小さなスコップだった。彼は大きな穴が空いた場所に苗木をぽんっと起き、手を払ってジェスチャーを始める。
(この道具を使って横に積み重なった土を掬い取り、穴を埋めればいいのね!)
エクリーユは長い裾をグルグルと腕に巻きつける。
その後身に纏っている衣服が汚れないように最大限の注意を払い、スコップを使って土を被せた。
「へ、陛下! 自ら行わなくとも……!」
「いいんだ。やらせてくれ」
「しかし……!」
「もう終わる」
空の植木鉢を手にしていた騎士は土いじりを始めた2人を止めるため、素っ頓狂な声を上げた。
しかし、リドディエは言い争っている間に終わる簡単な作業の一点張りで、婚約者と力を合わせて苗木を埋めてしまう。