虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
18歳のエクリーユは己を虐げる家族たちに対する憎悪を原動力にし、この日初めて異能を発現した。
「ば、化物……!」
父親は全身を小刻みに震わせながら腰を抜かし、怯えた様子で叫ぶ。
それは怒りに共鳴し、エクリーユの身体が轟々と燃え盛る炎に包まれたからだろう。
「今まで、無能と馬鹿にしてごめんなさい……! わ、悪かったわ……!」
母親は真っ先に反省した様子を見せ、涙を流して命乞いをする。
しかし――その程度の謝罪を受けて全てを許せれば、エクリーユは一生異能を開花できなかっただろう。
彼女の姿をきょとんと見つめた少女は、心底不思議で堪らないと言わんばかりに、こてりと小首を傾げた。
「どうして、そんなに怯えているの? 私、無能じゃないわ。ちゃんとお父様の血を引く、王家の娘だったのよ! だからこうやって、異能を発現できたのに……」
「ち、違う……っ。こんなの、ありえん……! 貴様は、私の娘などでは……!」
母親が再び声を発する前に、真実を認められぬ父親が声を荒らげた。
「ば、化物……!」
父親は全身を小刻みに震わせながら腰を抜かし、怯えた様子で叫ぶ。
それは怒りに共鳴し、エクリーユの身体が轟々と燃え盛る炎に包まれたからだろう。
「今まで、無能と馬鹿にしてごめんなさい……! わ、悪かったわ……!」
母親は真っ先に反省した様子を見せ、涙を流して命乞いをする。
しかし――その程度の謝罪を受けて全てを許せれば、エクリーユは一生異能を開花できなかっただろう。
彼女の姿をきょとんと見つめた少女は、心底不思議で堪らないと言わんばかりに、こてりと小首を傾げた。
「どうして、そんなに怯えているの? 私、無能じゃないわ。ちゃんとお父様の血を引く、王家の娘だったのよ! だからこうやって、異能を発現できたのに……」
「ち、違う……っ。こんなの、ありえん……! 貴様は、私の娘などでは……!」
母親が再び声を発する前に、真実を認められぬ父親が声を荒らげた。