虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
家族にたくさんの愛を注がれて育った彼女は、自分の意志を拒絶される機会などほとんどなかったはずだ。
妹はより一層声を荒らげ、騎士を怒鳴りつける。
「おかしいでしょ!? わたしはあの女を攻撃するためじゃない! 忠告しに来たの!」
「お帰りください」
「だったら、あんたでいいわ! エクリーユに……っ。姉様に伝えて!」
冷たく拒絶する男性の態度に何を言っても無駄だと悟ったのか。
彼女はエクリーユが思っても見ない行動に出た。
「ムガルバイトは、狂っているわ!」
ずっと大嫌いだった。
いつかこの手で、始末してやると本気で思っていた。
そんな妹が、かつて信頼していた兄を――婚約者であるはずのムガルバイトを、非難したのだ。
(どういうこと? だって、この間は勝ち誇っていたじゃない。嫉妬しろって、あんなにも私に牙を向いて……)
エクリーユは漏れ聞こえてきた会話から即座におかしなことが起きていると悟ったが、どうしてもその場から動けない。身体が硬直してしまったのだ。
妹はより一層声を荒らげ、騎士を怒鳴りつける。
「おかしいでしょ!? わたしはあの女を攻撃するためじゃない! 忠告しに来たの!」
「お帰りください」
「だったら、あんたでいいわ! エクリーユに……っ。姉様に伝えて!」
冷たく拒絶する男性の態度に何を言っても無駄だと悟ったのか。
彼女はエクリーユが思っても見ない行動に出た。
「ムガルバイトは、狂っているわ!」
ずっと大嫌いだった。
いつかこの手で、始末してやると本気で思っていた。
そんな妹が、かつて信頼していた兄を――婚約者であるはずのムガルバイトを、非難したのだ。
(どういうこと? だって、この間は勝ち誇っていたじゃない。嫉妬しろって、あんなにも私に牙を向いて……)
エクリーユは漏れ聞こえてきた会話から即座におかしなことが起きていると悟ったが、どうしてもその場から動けない。身体が硬直してしまったのだ。