虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「この子は、陛下の使い魔よ!? いくら隣国の姫と言えども、傷つけていい理由にはならないわ……!」

「なんでもいいから、とにかく私の話を聞きなさい!」
「嫌よ!」

「はぁ!? 妹の言う事を聞くのは、姉として当然でしょう!?」

「うるさい!」

 騎士が見ている前で姉妹喧嘩を始めた2人は、このまま終わらない言い争いを続けるかに思われた。
 しかし、それは長くは続かない。

「あなたと私は血筋上は姉妹かもしれない。でも……っ! 妹としてかわいがったことは、一度もないわ! 今までも、これからも……っ。仲良くなるなんて、絶対にあり得ない……!」

 エクリーユがリシーロを、拒絶したからだ。
 真紅の瞳に睨みつけられた妹は一瞬怯むが、我に変えるとすぐさま反論する。

「エクリーユはそれだけ酷いことを、私にしてきたの! 忘れたとは、言わせないわ……!」

「それとこれとは、話が別でしょ!? 私は姉様を、助けたくて……!」

「あなたと私が手を取り合う未来なんて、訪れるはずがないでしょう……!?」

 何度手を差し伸べても振り払われては、このまま説得を続ける意味もないとようやく気づいたのだろう。
 リシーロは鼻で笑い飛ばしたあと、負け惜しみを口にする。
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