虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「ふん……っ。せっかくわたしがとっておきの情報を、かわいそうな姉様へ教えてあげようと思ったのに!」

 どんな状況であれ、エベレストよりも高いプライドを持つ妹はいつまで経っても高圧的な態度を取り続ける。
 そんな彼女を哀れに思ったエクリーユは、冷たい瞳でリシーロをじっと見つめた。

「わたしの言うことを聞かなかったこと、せいぜい後悔するといいわ……!」

「――悔い改めるのは、君のほうだ」

 そうこうしていると、騒ぎを聞きつけてリドディエがやってきた。
 まさか彼が話に割って入ってくるなど思わず、エクリーユは驚愕で目を見開く。

「リドディエ様!?」

「遅くなった」

「これは、私たち姉妹の問題よ……! 陛下のお手を煩わせるわけには……!」

「いや。あの男に関係のある話なら、僕も当事者だ」

 陛下はエクリーユを庇うように姉妹の間に割って入る。
 するとリシーロは、ようやく話の分かる人がやってきたと安堵したのだろう。
 彼女は再び、先ほどと同じ主張を繰り返した。
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