虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
『リドディエは、父さんよりもずっと素晴らしい国王だ。俺は時折、隣国が羨ましい……』
ムガルバイトはそう寂しそうに遠くを見つめ、アティール王国へ入り浸るようになった。
彼が褒めたのであれば、きっと陛下は素晴らしい人格者であるに違いない――。
そう結論を出したエクリーユは、渋々警戒を解く。
「畏まるな。今さら、気を使い合う関係でもないだろう」
「私たちがこうして言葉を交わすのは、初めてですよね……?」
「ああ……。そうだったか……」
すると、彼は昔を懐かしむように目元を緩める。
その姿を目撃したエクリーユは、驚いてしまった。
(陛下は一体、何を言っているの……?)
少女が気づかぬうちに、まるでどこかで会話をしたことがあるかのような反応をしていたからだ。
(紫の瞳が、とても優しく和らいでいるわ……)
遠くからでも星のように光り輝いて目立つ金髪と、近寄りがたい印象を与える紫の瞳を持つ彼が、まさかこんな表情をするような人だとは思いもしない。
エクリーユはなんとも言えない居心地の悪さを感じながら、その光景に見惚れた。
ムガルバイトはそう寂しそうに遠くを見つめ、アティール王国へ入り浸るようになった。
彼が褒めたのであれば、きっと陛下は素晴らしい人格者であるに違いない――。
そう結論を出したエクリーユは、渋々警戒を解く。
「畏まるな。今さら、気を使い合う関係でもないだろう」
「私たちがこうして言葉を交わすのは、初めてですよね……?」
「ああ……。そうだったか……」
すると、彼は昔を懐かしむように目元を緩める。
その姿を目撃したエクリーユは、驚いてしまった。
(陛下は一体、何を言っているの……?)
少女が気づかぬうちに、まるでどこかで会話をしたことがあるかのような反応をしていたからだ。
(紫の瞳が、とても優しく和らいでいるわ……)
遠くからでも星のように光り輝いて目立つ金髪と、近寄りがたい印象を与える紫の瞳を持つ彼が、まさかこんな表情をするような人だとは思いもしない。
エクリーユはなんとも言えない居心地の悪さを感じながら、その光景に見惚れた。