虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
エクリーユを取り戻すために私利私欲の限りを尽くし、この国に攻め入ることしか考えていない。
そんな彼を見かねた国民たちはレジスタンスを結成し、ムガルバイトを王座から引き摺り下ろす日を虎視眈々と狙っている。
(でも、いざあの国が立ち行かなくなって……。ムガルバイト兄様が、命を落とすかもしれないと思ったら……。なんだか、モヤモヤとした気持ちが消えないのよね……)
家族の仲で唯一、虐げられていた自分に手を差し伸べてくれた。
最愛の兄を大嫌いになったはずなのに、彼の行く末が気になって仕方がない。
(どうして……?)
己に問いかけたところで、答えは出なかった。
(私はリドディエ様が、好きなはずなのに……)
これほどまでに遠く離れた兄を思うのは、よくない傾向だ。
早く忘れなければと思うのに、目を閉じる度にムガルバイトの顔が思い出される。
(一方的に別れを告げなければ、よかったのかしら……)
エクリーユは、己がリドディエに連れ去られる直前の光景を思い出す。
強い怒りに支配された姉は、妹が腕に纏わりついても突き飛ばす様子のない兄に失望し、ムガルバイトと決別した。
そんな彼を見かねた国民たちはレジスタンスを結成し、ムガルバイトを王座から引き摺り下ろす日を虎視眈々と狙っている。
(でも、いざあの国が立ち行かなくなって……。ムガルバイト兄様が、命を落とすかもしれないと思ったら……。なんだか、モヤモヤとした気持ちが消えないのよね……)
家族の仲で唯一、虐げられていた自分に手を差し伸べてくれた。
最愛の兄を大嫌いになったはずなのに、彼の行く末が気になって仕方がない。
(どうして……?)
己に問いかけたところで、答えは出なかった。
(私はリドディエ様が、好きなはずなのに……)
これほどまでに遠く離れた兄を思うのは、よくない傾向だ。
早く忘れなければと思うのに、目を閉じる度にムガルバイトの顔が思い出される。
(一方的に別れを告げなければ、よかったのかしら……)
エクリーユは、己がリドディエに連れ去られる直前の光景を思い出す。
強い怒りに支配された姉は、妹が腕に纏わりついても突き飛ばす様子のない兄に失望し、ムガルバイトと決別した。