虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
――戦争はある日突然、なんの前触れもなく起きた。
「陛下! 現在、国境でアティール王国の軍勢と我が騎士団が交戦を開始いたしました!」
「あの男は」
「戦場にて、自ら指揮を取っています!」
騎士の報告を受けたリドディエは、寝台の縁に座って黒猫を膝上に乗せていた婚約へ視線を向ける。
その後、こちらに手を差し伸べた。
「エクリーユ。一緒に来てくれないか」
「戦場なんて……。炎しか操れない私は、足手まといになるだけだわ」
「いや。そんなことはない。君が僕のそばにいることは、あの男を完膚無きまでに叩きのめすために必要なんだ。協力してほしい」
そこまで望まれてしまえば、断るのも逆に失礼だ。
少女は小さく頷くと、戦場行きに同意した。
「わかったわ。陛下の望みなら、喜んで」
「なぁん」
エクリーユの膝上で戯れていた小動物が、ぴょんっと飛び降りて床の上に転がる。
自分は戦場について行っても、足手まといになるだけだと悟ったのだろう。
「黒猫さん。お留守番、よろしくね」
「にゃあ」
獣と別れを告げた第一王女は、最愛の国王とともに戦場へ赴いた。
「陛下! 現在、国境でアティール王国の軍勢と我が騎士団が交戦を開始いたしました!」
「あの男は」
「戦場にて、自ら指揮を取っています!」
騎士の報告を受けたリドディエは、寝台の縁に座って黒猫を膝上に乗せていた婚約へ視線を向ける。
その後、こちらに手を差し伸べた。
「エクリーユ。一緒に来てくれないか」
「戦場なんて……。炎しか操れない私は、足手まといになるだけだわ」
「いや。そんなことはない。君が僕のそばにいることは、あの男を完膚無きまでに叩きのめすために必要なんだ。協力してほしい」
そこまで望まれてしまえば、断るのも逆に失礼だ。
少女は小さく頷くと、戦場行きに同意した。
「わかったわ。陛下の望みなら、喜んで」
「なぁん」
エクリーユの膝上で戯れていた小動物が、ぴょんっと飛び降りて床の上に転がる。
自分は戦場について行っても、足手まといになるだけだと悟ったのだろう。
「黒猫さん。お留守番、よろしくね」
「にゃあ」
獣と別れを告げた第一王女は、最愛の国王とともに戦場へ赴いた。