虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「恋人ごっこなんかやめて、俺と本当の夫婦になろう?」
兄は第2王女が生まれてからずっと、自らの異能を使って監視を続けてきた。
当然、この国に連れ去られてからリドディエとともに過ごした、2人だけの時間も遠く離れた地で盗み見ているのだ。
たくさんの愛を注がれ、何をするわけでもなく、大好きな人と静かに暮らす日々。
(リドディエ様は、私のささやかな願いを叶えてくださっただけなのに……。それを恋人ごっこと許されるのは、我慢ならないわ……!)
エクリーユの奥底から、堪えきれない憎しみの渦が巻き起こる。
少女は怒りに身を任せ、次々に兄へ質問をし始めた。
「ムガルバイト兄様は、私が好きなの?」
「もちろんさ。ずっと、大好きだよ」
「家族に虐げられる妹の姿を見て、どう思った?」
「もっと苦しんで、涙を流して、俺に縋ってくれたらいいのになぁって、考えていたかな」
兄はずっと、家族に加害される自分をかわいそうだから助けてくれたわけではない。
己の欲望を満たすためだけに、手を差し伸べたのだ。
兄は第2王女が生まれてからずっと、自らの異能を使って監視を続けてきた。
当然、この国に連れ去られてからリドディエとともに過ごした、2人だけの時間も遠く離れた地で盗み見ているのだ。
たくさんの愛を注がれ、何をするわけでもなく、大好きな人と静かに暮らす日々。
(リドディエ様は、私のささやかな願いを叶えてくださっただけなのに……。それを恋人ごっこと許されるのは、我慢ならないわ……!)
エクリーユの奥底から、堪えきれない憎しみの渦が巻き起こる。
少女は怒りに身を任せ、次々に兄へ質問をし始めた。
「ムガルバイト兄様は、私が好きなの?」
「もちろんさ。ずっと、大好きだよ」
「家族に虐げられる妹の姿を見て、どう思った?」
「もっと苦しんで、涙を流して、俺に縋ってくれたらいいのになぁって、考えていたかな」
兄はずっと、家族に加害される自分をかわいそうだから助けてくれたわけではない。
己の欲望を満たすためだけに、手を差し伸べたのだ。