虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「彼らを、連れて行ってくれ」
「はっ」
こうして戦争は終結し、戦況を見渡すのに適した崖上には二人だけが残る。
「エクリーユ」
「リドディエ様!」
一仕事終えたリドディエを労うように、エクリーユは満面の笑みを浮かべて彼に飛びついた。
「とってもかっこよかったわ!」
まさかすべてを終えた第一声が、己を褒めたたえる言葉になるなど思っていなかったのだろう。
彼は不思議そうに紫色の瞳を細めたあと、口元を綻ばせた。
「なんてことをしてくれたんだと怒鳴られずに済んで、本当によかった……」
「私が? 喜ぶことはあっても、悲しむなんてあり得ないわ」
「エクリーユ」
「ありがとう。リドディエ様。大好きよ」
最初はたった1人で母国を滅ぼしたあと、自ら命を断つつもりだった。
しかし――それを彼に止められた少女は、リドディエに献身的な愛を注ぎ込まれたことで生きる希望が湧いてきた。
(私の、唯一無二……。最愛の人……)
エクリーユは彼の胸元に顔を埋め、思う存分リドディエのぬくもりを確かめ続けた。
「はっ」
こうして戦争は終結し、戦況を見渡すのに適した崖上には二人だけが残る。
「エクリーユ」
「リドディエ様!」
一仕事終えたリドディエを労うように、エクリーユは満面の笑みを浮かべて彼に飛びついた。
「とってもかっこよかったわ!」
まさかすべてを終えた第一声が、己を褒めたたえる言葉になるなど思っていなかったのだろう。
彼は不思議そうに紫色の瞳を細めたあと、口元を綻ばせた。
「なんてことをしてくれたんだと怒鳴られずに済んで、本当によかった……」
「私が? 喜ぶことはあっても、悲しむなんてあり得ないわ」
「エクリーユ」
「ありがとう。リドディエ様。大好きよ」
最初はたった1人で母国を滅ぼしたあと、自ら命を断つつもりだった。
しかし――それを彼に止められた少女は、リドディエに献身的な愛を注ぎ込まれたことで生きる希望が湧いてきた。
(私の、唯一無二……。最愛の人……)
エクリーユは彼の胸元に顔を埋め、思う存分リドディエのぬくもりを確かめ続けた。