虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「私、傷つけるつもりなんて……!」
「ああ。わかっている」
「ごめんなさい……!」
自分を想ってくれる人を傷つけた。
それは己が苦しみ藻掻くほどに、つらいものであった。
「ゆ、許して……っ。なんでも、します……! だから……っ!」
少女は兄姉たちに虐げられてきた際と同じように、許しを請うた。
どれほど謝罪を繰り返したところで無意味だとわかっていても、唇からこうした言葉が飛び出てしまうのは、日頃の習慣が染みついているからなのだろう。
リドディエはそれをよくわかっているからこそ、こちらに同情的な視線を向けた。
「君はそうやって、何度も彼らに許しを請っていたんだな……」
耳元で囁かれる優しい声音にを聞き、少女は真紅の瞳を大きく見開く。
自分はもう、弱者ではない。
異能を意のままに操る強者だ。
こんなふうに狼狽えては、いけないはずなのに――。
「あ、ぁ……。ち、違うの……。これ、は……」
「一国の姫が、そんな言葉を軽々しく口にするな。ますます、傷が深まる」
「う、ぅ……っ」
「とてもじゃないが、1人にしてはおけん」
エクリーユは恐怖と絶望が入り混じった表情を浮かべながら、唇を噛みしめる。
「ああ。わかっている」
「ごめんなさい……!」
自分を想ってくれる人を傷つけた。
それは己が苦しみ藻掻くほどに、つらいものであった。
「ゆ、許して……っ。なんでも、します……! だから……っ!」
少女は兄姉たちに虐げられてきた際と同じように、許しを請うた。
どれほど謝罪を繰り返したところで無意味だとわかっていても、唇からこうした言葉が飛び出てしまうのは、日頃の習慣が染みついているからなのだろう。
リドディエはそれをよくわかっているからこそ、こちらに同情的な視線を向けた。
「君はそうやって、何度も彼らに許しを請っていたんだな……」
耳元で囁かれる優しい声音にを聞き、少女は真紅の瞳を大きく見開く。
自分はもう、弱者ではない。
異能を意のままに操る強者だ。
こんなふうに狼狽えては、いけないはずなのに――。
「あ、ぁ……。ち、違うの……。これ、は……」
「一国の姫が、そんな言葉を軽々しく口にするな。ますます、傷が深まる」
「う、ぅ……っ」
「とてもじゃないが、1人にしてはおけん」
エクリーユは恐怖と絶望が入り混じった表情を浮かべながら、唇を噛みしめる。