虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
2・敬愛していたお兄様、大嫌いな妹
アティール王国は5男3女、合計8名の子宝に恵まれた。
「おぎゃあ! おぎゃあ!」
「陛下! 生まれました! 赤い瞳と黒い髪の、姫様です……!」
次女のエクリーユは、7番目の子どもとして産声を上げた。
「おー。女が産まれんのは、スイル以来か?」
「わたくしが、紅一点ではなくなる時が来るなんて……」
「か、かわいい……っ」
「こら。触んなイトゥク!」
当初は兄妹たちからも新たな家族の一員として歓迎され、慈しまれていた。
まさか次女が、異能を発現できない無能として生まれてきたなど、想像できなかったからだ。
「嘘、だろ……?」
「あり得ない……!」
だからこそ――王家の血を受け継ぐ人間であれば発現できるはずの異能が、5歳の誕生日を迎えても発動できなかったと知った家族の反応は、まるでこの世の終わりのようだった。
「おぎゃあ! おぎゃあ!」
「陛下! 生まれました! 赤い瞳と黒い髪の、姫様です……!」
次女のエクリーユは、7番目の子どもとして産声を上げた。
「おー。女が産まれんのは、スイル以来か?」
「わたくしが、紅一点ではなくなる時が来るなんて……」
「か、かわいい……っ」
「こら。触んなイトゥク!」
当初は兄妹たちからも新たな家族の一員として歓迎され、慈しまれていた。
まさか次女が、異能を発現できない無能として生まれてきたなど、想像できなかったからだ。
「嘘、だろ……?」
「あり得ない……!」
だからこそ――王家の血を受け継ぐ人間であれば発現できるはずの異能が、5歳の誕生日を迎えても発動できなかったと知った家族の反応は、まるでこの世の終わりのようだった。