虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
母は「今度こそ失敗はできない」と産まれたばかりのリシーロに並々ならぬ思いをいだいているのは、ひと目見ただけでもよくわかった。
「テラマ! 今日この場を持って、無能の乳母を解任とする!」
「へ、陛下……!?」
「本日づけで、貴様は第3王女リシーロの乳母だ!」
「お、お待ちください! その命には、従えません……!」
王はそんな王妃の願いを叶えるかのように、乳母とエクリーユを引き裂く無惨な命令を下す。
当然テラマも黙ってそれに従えるはずもなく、異を唱えたが――。
立場の弱い彼女の主張が受け入れられるはずもない。
「ならば出ていけ!」
「い、嫌です! 姫様を、お1人にするわけには……!」
「テラマ……!」
「姫様……っ!」
双方の伸ばした手が、再び触れ合うことなく離れていく。
王命によって、姫と乳母は引き裂かれ――テラマは王城を追われてしまった。
(私は、いつだって1人ぼっち……)
悲しい気持ちに苛まれた少女は自室に戻り、部屋の片隅に膝を抱えて丸まる。
「テラマ! 今日この場を持って、無能の乳母を解任とする!」
「へ、陛下……!?」
「本日づけで、貴様は第3王女リシーロの乳母だ!」
「お、お待ちください! その命には、従えません……!」
王はそんな王妃の願いを叶えるかのように、乳母とエクリーユを引き裂く無惨な命令を下す。
当然テラマも黙ってそれに従えるはずもなく、異を唱えたが――。
立場の弱い彼女の主張が受け入れられるはずもない。
「ならば出ていけ!」
「い、嫌です! 姫様を、お1人にするわけには……!」
「テラマ……!」
「姫様……っ!」
双方の伸ばした手が、再び触れ合うことなく離れていく。
王命によって、姫と乳母は引き裂かれ――テラマは王城を追われてしまった。
(私は、いつだって1人ぼっち……)
悲しい気持ちに苛まれた少女は自室に戻り、部屋の片隅に膝を抱えて丸まる。