虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
(誰にも文句を言われようとも生き延び、必ずや異能を発現してみせるわ……!)
その後、その場にしゃがみ込んでこちらをじっと見つめる猫に話しかけた。
「ありがとう。この本を、ずっと探していたの……」
「にゃーん」
「あなたは、とってもいい子ね……」
「んなぁ~」
お礼を告げたエクリーユは、獣に向けてゆっくりと手を伸ばす。
嬉しそうな鳴き声を上げた黒猫が、肉球をピトッと細い指先に触れた直後――次女はそこから火傷してしまいそうだと感じるほどの熱を感じた。
「きゃ……っ」
小さな悲鳴を上げた少女はその場に尻もちをつき、指先から徐々に全身へ向かって轟々と燃え盛る炎が自分に纏わりつく光景を目にして呼吸困難に陥る。
「ひ……っ。ひぃ……っ! う、ぅ……っ!」
叫べば騒ぎを聞きつけ、兄たちがやってきてしまう。
どれほど己の身体が火に飲まれようとも、自分でなんとかしなければもっと酷い目に遭うはずだ。
それがわかりきっていたからこそ、エクリーユは必死に手でそれをかき消そうした。
しかし――。
その後、その場にしゃがみ込んでこちらをじっと見つめる猫に話しかけた。
「ありがとう。この本を、ずっと探していたの……」
「にゃーん」
「あなたは、とってもいい子ね……」
「んなぁ~」
お礼を告げたエクリーユは、獣に向けてゆっくりと手を伸ばす。
嬉しそうな鳴き声を上げた黒猫が、肉球をピトッと細い指先に触れた直後――次女はそこから火傷してしまいそうだと感じるほどの熱を感じた。
「きゃ……っ」
小さな悲鳴を上げた少女はその場に尻もちをつき、指先から徐々に全身へ向かって轟々と燃え盛る炎が自分に纏わりつく光景を目にして呼吸困難に陥る。
「ひ……っ。ひぃ……っ! う、ぅ……っ!」
叫べば騒ぎを聞きつけ、兄たちがやってきてしまう。
どれほど己の身体が火に飲まれようとも、自分でなんとかしなければもっと酷い目に遭うはずだ。
それがわかりきっていたからこそ、エクリーユは必死に手でそれをかき消そうした。
しかし――。