虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「君は今まで、とても悲しい経験をした。そのつらい記憶を、僕の愛で癒やして欲しい」
「陛下……」
「そう願っているから、君の身体に触れた。エクリーユが、嫌ならもうしないが……」
彼は切なげに紫の瞳を細めると、ゆっくりと身体を離した。
(心臓が、バクバクと高鳴って……。身体に力が、入らないわ……っ)
支えを失った第2王女は、その場に力なく座り込んだ。
(こんな気持ちになったのは、初めてで……っ)
どうすればいいのかなど、さっぱりわからない。
エクリーユは助けを求めるように、潤んだ瞳をリドディエに向けた。
「エクリーユ。僕に、どうしてほしい?」
「わ、私は……」
「ああ……」
「嫌、だわ……」
「わかった」
どうやら彼は、少女の願望を違う意味に受け取ったらしい。
背を向けると、歩き出してしまう。
「待って……!」
エクリーユはみっともなく床の上を這いづると、陛下の腰元に縋りつく。
「ち、違うの。陛下を、拒絶したわけじゃ……」
「そうなのか?」
「お願い……」
彼が不思議そうに、問いかけている。
それに答えなければと思うのに、喉が引き攣った。
それは過去の光景を思い出し、泣きそうになったせいだ。
「陛下……」
「そう願っているから、君の身体に触れた。エクリーユが、嫌ならもうしないが……」
彼は切なげに紫の瞳を細めると、ゆっくりと身体を離した。
(心臓が、バクバクと高鳴って……。身体に力が、入らないわ……っ)
支えを失った第2王女は、その場に力なく座り込んだ。
(こんな気持ちになったのは、初めてで……っ)
どうすればいいのかなど、さっぱりわからない。
エクリーユは助けを求めるように、潤んだ瞳をリドディエに向けた。
「エクリーユ。僕に、どうしてほしい?」
「わ、私は……」
「ああ……」
「嫌、だわ……」
「わかった」
どうやら彼は、少女の願望を違う意味に受け取ったらしい。
背を向けると、歩き出してしまう。
「待って……!」
エクリーユはみっともなく床の上を這いづると、陛下の腰元に縋りつく。
「ち、違うの。陛下を、拒絶したわけじゃ……」
「そうなのか?」
「お願い……」
彼が不思議そうに、問いかけている。
それに答えなければと思うのに、喉が引き攣った。
それは過去の光景を思い出し、泣きそうになったせいだ。