虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「万が一にも、エクリーユと顔を合わせた時の配慮か。あの男の考えそうなことだ」
「よ、用事はもう、済みました……っ。まだ、何か……?」
「いいのか。本当に」
「え?」
「彼女が姿を消した今、王族の中で一番発言権がないのは、君だろう」
聞き覚えのある声を耳にした瞬間、第2王女は真紅の瞳を大きく見開く。
姿を見なくたって、すぐにわかった。
5男と話している相手がリドディエだと、気づいたからだ。
(どうして……? なぜ、こんなところで……)
花壇迷路の近く、人気のない場所で国王と隣国の王太子が会話をするなど、おかしな話だ。
(まるで誰かに見られるのを、嫌がっているような……)
黒猫を抱きあげたり少女がガタガタと全身を震わせてその場から動けないでいる間にも、彼らの会話が聞こえてくる。
エクリーユは呆然と、その話を右から左へと聞き流す。
「よ、用事はもう、済みました……っ。まだ、何か……?」
「いいのか。本当に」
「え?」
「彼女が姿を消した今、王族の中で一番発言権がないのは、君だろう」
聞き覚えのある声を耳にした瞬間、第2王女は真紅の瞳を大きく見開く。
姿を見なくたって、すぐにわかった。
5男と話している相手がリドディエだと、気づいたからだ。
(どうして……? なぜ、こんなところで……)
花壇迷路の近く、人気のない場所で国王と隣国の王太子が会話をするなど、おかしな話だ。
(まるで誰かに見られるのを、嫌がっているような……)
黒猫を抱きあげたり少女がガタガタと全身を震わせてその場から動けないでいる間にも、彼らの会話が聞こえてくる。
エクリーユは呆然と、その話を右から左へと聞き流す。