虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「ストレス発散の、捌け口にされるぞ」
「し、心配には……。及びません……。彼が王となった今、あの子だって……。きっと……」
「エクリーユは僕の、妻となる女性だ。もう二度と、あの地は踏ませない」
「ですが……っ。彼女が彼を愛していたのは、誰の目から見ても明らかで……!」
「黙れ」
「ひ……っ」
自分の名前が出てきたことに驚いた少女は、いつの間にか恐怖で後ずさりしてしまっていた。
薔薇の花壁に棘があることをすっかり忘れていたエクリーユは、背中に鈍い痛みが走り、思わず悲鳴を上げてその場にしゃがみ込む。
「んなぁ」
「は、ぐ……っ。う、ぅ……っ。痛、い……っ」
心配そうな鳴き声を上げる黒猫に、「大丈夫よ」と笑いかける余裕もない。
背中に突き刺さった棘をどうにかするため、エクリーユは己の異能を使って花壁を燃やし尽くす。
「エクリーユ……?」
「近づくな!」
女性の悲鳴や苦しそうな呻き声が聞こえてきた瞬間、花壇迷路の中で火柱が上がったのだ。
異変に気づいた5男がこちらに向かって一歩を踏み出そうとした直後、それを牽制するようなリドディエの怒鳴り声が聞こえてくる。
「し、心配には……。及びません……。彼が王となった今、あの子だって……。きっと……」
「エクリーユは僕の、妻となる女性だ。もう二度と、あの地は踏ませない」
「ですが……っ。彼女が彼を愛していたのは、誰の目から見ても明らかで……!」
「黙れ」
「ひ……っ」
自分の名前が出てきたことに驚いた少女は、いつの間にか恐怖で後ずさりしてしまっていた。
薔薇の花壁に棘があることをすっかり忘れていたエクリーユは、背中に鈍い痛みが走り、思わず悲鳴を上げてその場にしゃがみ込む。
「んなぁ」
「は、ぐ……っ。う、ぅ……っ。痛、い……っ」
心配そうな鳴き声を上げる黒猫に、「大丈夫よ」と笑いかける余裕もない。
背中に突き刺さった棘をどうにかするため、エクリーユは己の異能を使って花壁を燃やし尽くす。
「エクリーユ……?」
「近づくな!」
女性の悲鳴や苦しそうな呻き声が聞こえてきた瞬間、花壇迷路の中で火柱が上がったのだ。
異変に気づいた5男がこちらに向かって一歩を踏み出そうとした直後、それを牽制するようなリドディエの怒鳴り声が聞こえてくる。