クールで無口な先輩、実は天然で優しすぎる。――新人の私がその距離をゼロにするまでの600日
#2【先輩視点】無意識に覚えていた彼女の好み——我ながら重症だと思った夜
あの同行プレゼンから、三日が過ぎた。
あの日以来、俺と彼女の間には妙なよそよそしさが漂っていた。
業務連絡のメールは交わすものの、直接言葉を交わす機会はない。
遠くのデスクでパソコンに向かう彼女の姿を、俺は日に何度も無意識に目で追ってしまっていた。
気づけば窓の外はすっかり暗くなり、残っている人間もまばらになっていた。
ふと視線をやると、彼女が大きく背伸びをするのが見えた。
時計は、もう二十時を回っていた。
肩を回し、首を傾げるその姿から、疲労が色濃く滲んでいる。
この数日、俺は営業からの直帰が続いていたため気づかなかったが、彼女は毎日こうして遅くまで残っていたのかも知れない。
(……少し、根を詰めすぎているな)
初めての大型プロジェクト。あの一件で、彼女は「二度とミスはしない」と自分を追い込んでいるのだろう。
上司として、何か声をかけるべきだ。
そう自分に言い訳をして、俺は席を立った。
あの日以来、俺と彼女の間には妙なよそよそしさが漂っていた。
業務連絡のメールは交わすものの、直接言葉を交わす機会はない。
遠くのデスクでパソコンに向かう彼女の姿を、俺は日に何度も無意識に目で追ってしまっていた。
気づけば窓の外はすっかり暗くなり、残っている人間もまばらになっていた。
ふと視線をやると、彼女が大きく背伸びをするのが見えた。
時計は、もう二十時を回っていた。
肩を回し、首を傾げるその姿から、疲労が色濃く滲んでいる。
この数日、俺は営業からの直帰が続いていたため気づかなかったが、彼女は毎日こうして遅くまで残っていたのかも知れない。
(……少し、根を詰めすぎているな)
初めての大型プロジェクト。あの一件で、彼女は「二度とミスはしない」と自分を追い込んでいるのだろう。
上司として、何か声をかけるべきだ。
そう自分に言い訳をして、俺は席を立った。