クールで無口な先輩、実は天然で優しすぎる。――新人の私がその距離をゼロにするまでの600日
「っ……ぷ、あははっ!」
厳粛な別れの儀式のような俺の心情を置き去りにして、彼女は腹を抱えて吹き出した。
「……なんで笑う」
「だって! 太陽と月って……! 先輩、それ、どういう文脈から出てきたんですか」
「事実を言っただけだが」
「事実!? ……もー、先輩ってたまにそういうこと言いますよね! 会議を図書館みたいって言ったり」
図書館発言まで引っ張り出され、俺は混乱した。俺は至って真剣に、彼女のポテンシャルと自分の矮小さを比較していたというのに、なぜ笑われるんだ。
「……なんでそんなに真顔でポエマーみたいなこと言えるんですか、もう……」
まだ笑っている彼女に反論しようとした、その時だった。
彼女がふと真顔になり、少しだけ上目遣いに俺を見て言った。
「……私、先輩がそういうこと言うたびに、なんか……すっごく、可愛いなって思っちゃうんですよね」
——は?
思考が、完全に停止した。
厳粛な別れの儀式のような俺の心情を置き去りにして、彼女は腹を抱えて吹き出した。
「……なんで笑う」
「だって! 太陽と月って……! 先輩、それ、どういう文脈から出てきたんですか」
「事実を言っただけだが」
「事実!? ……もー、先輩ってたまにそういうこと言いますよね! 会議を図書館みたいって言ったり」
図書館発言まで引っ張り出され、俺は混乱した。俺は至って真剣に、彼女のポテンシャルと自分の矮小さを比較していたというのに、なぜ笑われるんだ。
「……なんでそんなに真顔でポエマーみたいなこと言えるんですか、もう……」
まだ笑っている彼女に反論しようとした、その時だった。
彼女がふと真顔になり、少しだけ上目遣いに俺を見て言った。
「……私、先輩がそういうこと言うたびに、なんか……すっごく、可愛いなって思っちゃうんですよね」
——は?
思考が、完全に停止した。