クールで無口な先輩、実は天然で優しすぎる。――新人の私がその距離をゼロにするまでの600日

#19【先輩視点】「ずっと、思ってたんだ」——零れかけた本音を、最後の理性で飲み込んだ夜

年末年始の長い休み。
一人で自室にいるとどうしても頭をよぎるのは、あの初期企画書を渡した時の彼女の泣き出しそうな顔だった。

……だが、それも時間がいずれ解決してくれるだろう。
プロジェクトが終わり、業務上で彼女と関わる接点はもう完全に無くなったのだ。別の部署の先輩と後輩。ただそれだけの関係に戻り、少しずつ、少しずつ熱を冷ましていけばいい。

俺は自分自身にそう言い聞かせ、無理やり納得させていた。
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