【凛視点】クールで無口な先輩、実は天然で優しすぎる。――新人の私がその距離をゼロにするまでの600日
#7 接待での大ピンチ。無口な先輩が「優しい嘘」で私の盾になってくれた夜
十一月に入って、最初の週。
朝から、頭が少し重かった。
(……やばいな。風邪、引きかけてるかも)
喉の違和感と鼻の奥の重み。熱や咳は出ないけれど、体が本調子でないのは明らかだった。
よりによって、今日は大切な得意先との接待がある日。
私はデスクの引き出しからこっそり葛根湯を取り出し、水と一緒に流し込んだ。
(大丈夫。部長に指名してもらった席なんだから、絶対に穴は開けられない)
朝から、頭が少し重かった。
(……やばいな。風邪、引きかけてるかも)
喉の違和感と鼻の奥の重み。熱や咳は出ないけれど、体が本調子でないのは明らかだった。
よりによって、今日は大切な得意先との接待がある日。
私はデスクの引き出しからこっそり葛根湯を取り出し、水と一緒に流し込んだ。
(大丈夫。部長に指名してもらった席なんだから、絶対に穴は開けられない)