【凛視点】クールで無口な先輩、実は天然で優しすぎる。――新人の私がその距離をゼロにするまでの600日
#9 お礼のコーヒーと、不意に触れた指先。無口な先輩が隠しきれなかった、ほんの一瞬の「熱」
プロジェクトが始まって半年、ようやくチームの足並みが揃ってきた。
それに合わせるように、打ち合わせの回数もどんどん増えていった。
週に一度だった会議が、気づけば週に二回、三回。
資料のやり取りが増え、廊下ですれ違うたびに言葉を交わす。
先輩と過ごす時間が、気づけば当たり前の日常になっていた。
(……それだけのことなのに)
私は自分のデスクで、密かに深呼吸をした。
隣に座り、同じ資料を見つめ、数字を確認する。それはあくまで「仕事」の時間だとわかっているのに——なぜか毎回、心拍数が一段階上がってしまう。
雨の日に、あの低い声で呼ばれた「りんりん」という響き。
あの日以来、私の中で何かが決定的に変わってしまった。
それに合わせるように、打ち合わせの回数もどんどん増えていった。
週に一度だった会議が、気づけば週に二回、三回。
資料のやり取りが増え、廊下ですれ違うたびに言葉を交わす。
先輩と過ごす時間が、気づけば当たり前の日常になっていた。
(……それだけのことなのに)
私は自分のデスクで、密かに深呼吸をした。
隣に座り、同じ資料を見つめ、数字を確認する。それはあくまで「仕事」の時間だとわかっているのに——なぜか毎回、心拍数が一段階上がってしまう。
雨の日に、あの低い声で呼ばれた「りんりん」という響き。
あの日以来、私の中で何かが決定的に変わってしまった。