クールで無口な先輩、実は天然で優しすぎる。――新人の私がその距離をゼロにするまでの600日
自分のデスクに戻る道すがら、フロアの向こう側をチラリと見る。
彼はいつも通り、静かに画面に向かっていた。
(……あの人が、私のせいで少しでも笑ってくれるなら)
私は自分の椅子に座り、デスクに置いていたポーチからコンパクトミラーを取り出した。
パチンと蓋を開けて覗き込んだ自分の顔は、驚くほど赤く、そして幸せそうに綻んでいる。
この気持ちは、まだ秘密だ。
仕事という「理由」があるからこそ、そばにいられる今の距離を壊したくない。
けれど、次に彼に会う時は、これまでとは違う表情を見せてしまいそうで——。
私はもう一度だけ彼の横顔を眺めてから、荷物をまとめた。
彼はいつも通り、静かに画面に向かっていた。
(……あの人が、私のせいで少しでも笑ってくれるなら)
私は自分の椅子に座り、デスクに置いていたポーチからコンパクトミラーを取り出した。
パチンと蓋を開けて覗き込んだ自分の顔は、驚くほど赤く、そして幸せそうに綻んでいる。
この気持ちは、まだ秘密だ。
仕事という「理由」があるからこそ、そばにいられる今の距離を壊したくない。
けれど、次に彼に会う時は、これまでとは違う表情を見せてしまいそうで——。
私はもう一度だけ彼の横顔を眺めてから、荷物をまとめた。