クールで無口な先輩、実は天然で優しすぎる。――新人の私がその距離をゼロにするまでの600日
計算外だった。あまりの近さに、鼻先が触れそうになる。
驚いた私がバランスを崩し、咄嗟に先輩の腕を掴んだ。
「あ……っ」
先輩が私の肩を支えようと手を伸ばした瞬間、焦って身をよじった私の動きと重なって、その手が肩口から滑り落ち……
そのまま、私の胸元に微かに触れた。
(……えっ……)
時が止まった。
触れられた場所から、火花が散るような衝撃。
顔を上げると、いつも冷静な先輩の瞳が、これまでに見たことがないほど激しく揺れていた。
「……ごっ、ごめん!……手が、滑った…」
慌てて離れた先輩の声は、今まで聞いたことがないくらい低く掠れていた。
「……っ、す、すみません! だ、大丈夫です……っ!」
私は爆発しそうな鼓動を抑え、掠れた声でそれだけを絞り出した。逃げるように自分の席へ戻り、熱くなった頬を両手で覆う。
驚いた私がバランスを崩し、咄嗟に先輩の腕を掴んだ。
「あ……っ」
先輩が私の肩を支えようと手を伸ばした瞬間、焦って身をよじった私の動きと重なって、その手が肩口から滑り落ち……
そのまま、私の胸元に微かに触れた。
(……えっ……)
時が止まった。
触れられた場所から、火花が散るような衝撃。
顔を上げると、いつも冷静な先輩の瞳が、これまでに見たことがないほど激しく揺れていた。
「……ごっ、ごめん!……手が、滑った…」
慌てて離れた先輩の声は、今まで聞いたことがないくらい低く掠れていた。
「……っ、す、すみません! だ、大丈夫です……っ!」
私は爆発しそうな鼓動を抑え、掠れた声でそれだけを絞り出した。逃げるように自分の席へ戻り、熱くなった頬を両手で覆う。