偶然の再会から外交官の溺愛が止まりません
 嬉しそうな顔をした東條に横抱きにふわりと抱き上げられて、寝室に連れていかれた。

「大きいベッドにしてよかった」
「もう、何を言ってるんです?」
 依織は両手で真っ赤になった顔を隠す。

 くすくすと笑う東條の唇が耳元で囁くから、くすぐったいのと恥ずかしいのでどうしたらいいのか分からない。
「いつか依織と暮らせたらいいと思って、大きめのベッドにしたんだ。春花の部屋も。気に入ってくれて本当によかった」

 実はいろんな思いのこもった部屋なのだと聞かせられて、依織は胸がきゅんとする。
 彼の指が依織に触れた瞬間、その熱が伝わってきたかのようだった。
 甘さと劣情。東條はとことん、依織を甘やかすようにする。

「依織……依織」
 名前を呼ばれるたびにその熱が心に落ちてきて、じんわりと広がる。
 こんな風に大切にされる感覚をしばらく忘れていた。

 そっと抱き寄せられるだけで、身体の力が抜けてしまう。
 安心と甘さが混じり合って依織は東條の胸元に沈んでいった。
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