偶然の再会から外交官の溺愛が止まりません
 東條が帰国してすぐにこの申し出があったら依織はもっと迷っていただろう。

「依織と春花を守りたい」
 きっぱりと言う東條も以前とは違うと感じる。
「分かりました」
 依織の返事に東條はホッと安心したようだった。

「よし、じゃあパーティに着ていく服も買いに行く」
「ま、まだ買うんですか?」
「春花、ママをお姫さまにしよう!」
「ママ、おひめさまー!」

 そういう二人と一緒に今度はラグジュアリーフロアへ連れていかれて、店舗のアドバイザーが選んだ服に着替える。
 紺地に白のレースと刺繍が施されたドレスはとても綺麗だ。試着室から出ると、大絶賛だった。

「ママ、きれいなの」
「本当だな。清楚な服が本当によく似合う。このドレスなら、紺にも映えるプラチナとダイヤのネックレスが欲しい」
「かしこまりました。お持ちいたします」

 にっこりと笑った外商員がスマートフォンで何か指示をすると、少しして店舗にいくつかのネックレスが持ち込まれた。

 その中でもいちばん豪華なダイヤモンドを贅沢にリース状にしたひと品を東條が手にする。
「これはいいな」
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