偶然の再会から外交官の溺愛が止まりません
「依織……俺との今後のこと、考えられるようになった?」
 少し前にも聞かれたことだ。
 ここ数日間、東條は依織に自分の誠意も、気持ちも伝え続けてくれていた。

 今はその気持ちに応えたい。依織は頷く。
「私も一緒にいたいです」
「結婚してほしい。それを前提にこの家へ引っ越してこないか。家族で一緒に暮らしたいんだ。もちろん入籍のこともきちんとする」

 この部屋は家族のために整えられた部屋だと思っていた。
 明るく可愛らしい子供部屋。夫婦のための寝室。
 メゾネットタイプの部屋は今後誰かを招待しても、プライベートは確保される。

 きっと東條はこの部屋を、依織と春花を迎えるために準備していたはずだ。
 断る理由はなかった。

「分かりました。ずっと一緒にいていいですか?」
 そう言った依織を東條は強く抱き締める。
「当然だ。これからも一緒にいてほしい」
 願いのこもった声は耳元で強く響いた。

 それからの東篠の行動は早かった。
 翌日には引越し業者を手配して、数日のうちに依織と春花は東條のレジデンスに引っ越すこととなった。
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