偶然の再会から外交官の溺愛が止まりません
 今までは公園でも春花を見ているのは依織だけで、目を離すこともできなかった。
 もちろん春花の親として当然のことではあるのだが、東條の家ではいろんな人が春花を見ていてくれる。

 これまで春花は大人の男性に人見知りをすることも多かったが、この家ではそういうこともないようだ。

 春花のいろんな世界を広げてくれたのも、東條家の家族のおかげだと思うと、感謝の気持ちでいっぱいになったのだった。


 東條の長期休暇が終わる頃、依織と春花はレジデンスへ引越しした。
 とてもよくしてくれた商店街のみんなとお別れするのは寂しい気持ちもあったが、またいつでも会いに来られる。

 依織が勤務していたNPO法人については、出勤日数を減らしてそのまま勤務することになった。

 日にちを減らしたのは、場合によっては東條家のお付き合いや、東條の外交官としての業務の中にパートナーも一緒に参加しなくてはいけないことがあるからだ。

 春花は幼稚園へプレスクールから通うことになっていた。
 幼稚園は東條家の旭陽のお嫁さんである芙由(ふゆ)が通っていた一貫校のカトリックスクールで、女子校ということもあり、すんなり東條が許可をしたので進学が決まったのだ。
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