偶然の再会から外交官の溺愛が止まりません
 * * *

 ──わたしのパパはすごい。

 みんなにはパパがいるけど、わたしにはいないって思ってた。
 けど、ある日魔法みたいにすてきなパパがあらわれたの!

 みんな「春花ちゃんのパパはかっこよくていいなあ」って、保育園のときも幼稚園のときもいわれた。
 背が高いからどこにいてもわかる。
 
 スーツをきてお仕事中のときは、みんながパパにおじぎする。
 まるで王さまみたい。
 王さまとちがうのはパパは威張っていないってことかな。

 そしておうちではぜんぜん王さまじゃない!
「春花、わすれものはない? くつは履ける? えらいな」
 いつもほめてくれるの。

 ほめられるとうれしくなっちゃうから、がんばろうっておもう。
 ちょっとうるさいときもあるけど……。

 でもいつでもパパはだっこしてくれて、どこでも手をつないでくれる。
 すごく大きい手なの。

 こわいゆめを見た夜、なにも言わなくてもすぐ来てくれる。
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