偶然の再会から外交官の溺愛が止まりません
東條は食事の最中も依織に気を配りながら店の人にも感じよく接していた。
(こういう人は悪さはしないもの)
「お手間でなければ、お願いしてもいいでしょうか」
そっと依織が尋ねると、東條は明るい笑顔を返してくれた。
「もちろんだ」
当日はパステルグリーンのロングワンピースとたくさん歩けるようにベージュのスニーカー、デニムのボレロというファッションに決めた。
鏡の前で普段よりも少し丁寧にヘアセットをする。
(これでいいかな)
セットをしたあとキッチンに戻った依織は電気ポットのスイッチを入れ、ペーパードリップを準備しお店で挽いてもらっているコーヒーを丁寧に淹れた。
ぽと、ぽと、と落ちる琥珀色の雫を透明のガラスサーバーが受け止める。
コーヒーの香りがふわりと広がるたびに、胸の奥の緊張が少しずつほどけていく。
カップに落ちる雫の音を聞いているうちに、コーヒーを持っていって喜んでくれるといいな、とかいろいろ考えて期待に胸が膨らむのを感じた。
サーバーからステンレスマグへ移し替えると、スマートフォンが着信を知らせる。画面には東條の名前が表示されていた。
「はい!」
緊張からつい大きな声で通話に出ると、くすっと笑った声がして、彼には見えていないはずなのに依織の顔が赤くなる。
(こういう人は悪さはしないもの)
「お手間でなければ、お願いしてもいいでしょうか」
そっと依織が尋ねると、東條は明るい笑顔を返してくれた。
「もちろんだ」
当日はパステルグリーンのロングワンピースとたくさん歩けるようにベージュのスニーカー、デニムのボレロというファッションに決めた。
鏡の前で普段よりも少し丁寧にヘアセットをする。
(これでいいかな)
セットをしたあとキッチンに戻った依織は電気ポットのスイッチを入れ、ペーパードリップを準備しお店で挽いてもらっているコーヒーを丁寧に淹れた。
ぽと、ぽと、と落ちる琥珀色の雫を透明のガラスサーバーが受け止める。
コーヒーの香りがふわりと広がるたびに、胸の奥の緊張が少しずつほどけていく。
カップに落ちる雫の音を聞いているうちに、コーヒーを持っていって喜んでくれるといいな、とかいろいろ考えて期待に胸が膨らむのを感じた。
サーバーからステンレスマグへ移し替えると、スマートフォンが着信を知らせる。画面には東條の名前が表示されていた。
「はい!」
緊張からつい大きな声で通話に出ると、くすっと笑った声がして、彼には見えていないはずなのに依織の顔が赤くなる。