偶然の再会から外交官の溺愛が止まりません
(こんな風に心を動かされるなんてな)
東條は自分の心の動きをまだ理解していなくて、ただ、彼女に対してゆっくりとほどけていく気持ちを不思議に思っていた。
依織は大手旅行代理店でインバウンドの旅行客の誘致を企画する部署で、事務の仕事をしていると瞳を輝かせながら語っていた。
いつか企画に携わりたいのだと浮かんでいた笑顔は心からのもので、媚びや下心のない笑顔はこれほどまでに人を惹きつけるものなのだと東條は実感していた。
その場で話を聞くと、彼女は帰国子女でもあるらしく育った環境に似ているところがあって、依織との会話はますます弾んだのだった。
「まだ、お召し上がりになりますか? 取ってきますよ」
楽しくて皿の上を空にしていたことにも気づかなかったくらいだった。
「いや。大丈夫です。ありがとうございます。話にも付き合ってくださって助かりました」
「いいえ。お食事もおいしいホテルとのことですので、少しでも味わっていただけて良かったです」
ふわりとした笑顔が愛らしい。
自分の気持ちに戸惑いを感じながら、連絡先を聞くのは失礼だろうかと考えているうちに、別れることとなった。
握手を求めたのは後から考えたら、自分を印象付けたい気持ちがあったことは否定できなかった。
東條は自分の心の動きをまだ理解していなくて、ただ、彼女に対してゆっくりとほどけていく気持ちを不思議に思っていた。
依織は大手旅行代理店でインバウンドの旅行客の誘致を企画する部署で、事務の仕事をしていると瞳を輝かせながら語っていた。
いつか企画に携わりたいのだと浮かんでいた笑顔は心からのもので、媚びや下心のない笑顔はこれほどまでに人を惹きつけるものなのだと東條は実感していた。
その場で話を聞くと、彼女は帰国子女でもあるらしく育った環境に似ているところがあって、依織との会話はますます弾んだのだった。
「まだ、お召し上がりになりますか? 取ってきますよ」
楽しくて皿の上を空にしていたことにも気づかなかったくらいだった。
「いや。大丈夫です。ありがとうございます。話にも付き合ってくださって助かりました」
「いいえ。お食事もおいしいホテルとのことですので、少しでも味わっていただけて良かったです」
ふわりとした笑顔が愛らしい。
自分の気持ちに戸惑いを感じながら、連絡先を聞くのは失礼だろうかと考えているうちに、別れることとなった。
握手を求めたのは後から考えたら、自分を印象付けたい気持ちがあったことは否定できなかった。