偶然の再会から外交官の溺愛が止まりません
 一生懸命考えた企画のうちのひとつが採用されそうで、依織はホッとした。
 同時に嬉しい気持ちが込み上げる。

 午後の仕事でも参考資料になりそうなものを集めていると、御堂に声をかけられた。
「桜葉、おめでとう。企画が通りそうでよかったな」
「ありがとうございます! 御堂さんのおかげです」
「いつも、桜葉が頑張っているからだと思う。ところで、今日は少し残業してもらうことは可能かな?」

 今日の企画書のことだろうか?
 依織は首を傾げつつ、了承する。
「構いませんが」

「あ、いや、企画のことじゃなくて。急で申し訳ないんだけど、交流会へ一緒に行ってもらえないかな?」
「交流会ですか?」
 御堂はスーツの内ポケットから招待状を取り出して、依織に見せる。

「海外のツアー会社と日本の旅行会社との交流会があって、出なくちゃいけないんだけど、確か桜葉は英語が堪能だったなと思って」
 聞けば課内で英語を得意とする社員が今日、急遽体調不良で休みになってしまったらしい。

「他に誰かいないか、探していて。そういえば、桜葉は面接のときに英語を話せると言っていたのを思い出してね」
「はい。普通に会話するのは問題ないです」
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