偶然の再会から外交官の溺愛が止まりません
 先輩から春花を渡された御堂は抱き方も意外と様になっていた。

「あれ? 御堂さん、意外と上手!」
「姪っ子がいるからな。でも久しぶりだからすごく緊張するよ」
 春花を見て目を細める御堂は意外と子ども好きなようだった。

 依織が前に住んでいたマンションは独身用だったので、赤ちゃんと一緒に住むことができなかった。
 そのため、依織は出産前に引越しを余儀なくされ、今は別のところに住んでいる。

 出産までは早産のこともあり安静が必要だった。だから仕事も辞めざるを得なかったが、こうして出産をしたら、今度は春花を育てることを考えていかなくてはいけない。

「桜葉、仕事のことなんだが、実は俺の知り合いで日本の伝統文化に関するNPO法人を運営している人がいて、そこで外国語が堪能な人を探しているんだ。保育園が見つかってからでも、短時間でも構わないと言っているので紹介してもいいか?」

「え? いいんですか?」
「桜葉なら間違いないと分かっているから」

 仕事はこれから探さなくてはいけないと思っていたし、正直赤ちゃんがいると仕事探しが難航することも考えられたので、紹介してもらえるのであれば、それほど有り難いことはなかった。

「ありがとうございます!」
「では、また連絡するよ」
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