男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

着替えを持って、浴室の方へ足を動かす。



……怖い。


怖いけど、逃げたら終わる。



浴室の前まで行くと、宗雅が腕を組んで立っていた。


その姿は、まるで番人みたいだった。



「遅い」



肩が跳ねた。


「すみません……」



宗雅の眉が動く。


「……謝るな」
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