男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。
あの反応はおかしい。
嫌がったとか、照れたとか、そういうのじゃない。
反射で避けている。
身体が勝手に逃げている。
……何があった。
そう思った瞬間、胸の奥が少し重くなった。
俺はこういうのが嫌いだ。
理由が分からないのに、勝手に気になってしまう。
知らないままでもいいはずなのに、放っておけなくなる。
廊下の奥で、宗雅が月城を浴室に入れているのが見えた。