男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

喉の奥を押さえ、ダイニングの扉を開ける。


そこにはすでに生徒会メンバーが揃っていた。



宗雅はいつも通りの無表情。


冬真は無言でパンを食べている。


隼人は椅子を斜めに座り、牛乳を飲んでいる。


琉生はトーストにジャムを塗りながら、私を見る。


玲央は私に明るく手を振ってきた。



「あ、きたきた。凪くん、おはよ〜」


「……おはようございます」


できるだけ自然な声を出した。



席につくと、皿の上にはトーストとスクランブルエッグ、スープ、サラダ。


見ただけなのに、吐き気がする。
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