男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

手が震えるのを、テーブルの下で押さえつける。



玲央が何気なく言った。


「昨日さ、ごめんね。夕食のときの空気、最悪だったよね」



首を振る。


「いえ……僕が」


言いかけて、口を閉じた。



僕が悪い、と言いそうになった。


言ったら、また宗雅に止められる。



宗雅はコーヒーを一口飲みながら言った。


「玲央、無駄話はするな」


「はいはい、宗雅冷た〜」
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