男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

玲央は笑ったが、すぐに私見て、声を落とした。


「凪くん、体調悪かったら言ってね?

特待生だって倒れたら意味ないから」



机の下で手をぎゅっと握りしめたまま、頷いた。


「……大丈夫です」



琉生がくすっと笑った。


「またそれ」



胸が締め付けられる。


隼人がパンをかじりながら言った。


「食えねぇなら無理すんな。

でも少しは食え。細すぎて折れそうだし」



言い方は乱暴なのに、内容だけは妙にまともだった。
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